脊髄傷害性疼痛症候群の実態の把握と病態の解明に関する研究–頚椎症性脊髄症において–

背景と目的

 脊髄障害性疼痛症候群は、後縦靱帯骨化症や脊髄空洞症などの難病・難治性疾患や脊髄損傷後などの脊髄障害に起因して引き起こされる難治性の疼痛症候群である。本症候群患者にみられる痛みの特徴は、通常では痛みを引き起こさない、触れるような刺激で生じる激しい痛み、締め付けられるような自発痛など、高度で堪え難い性質の痛みであることである。しかし、今まで本症湖群についての詳しい研究はなく、本症候群を惹起する病態、患者の実数、有効な治療法など未だ不明である。

 本研究では、頚椎症性脊髄症術後患者を対象に、本症候群に合致する痛みを有している頻度を明らかにすると共に、どんな因子が本症候群に関連しているのかを明らかにする。

 

対象の選定

 当院で頚椎症性脊髄症の診断のもと手術が行われた患者を対象とする。

 目標数は平成元年から平成20年までに頚椎症性脊髄症の診断のもと手術が行われた患者317人である。

 除外例は、他疾患の合併例(例えば、膠原病や神経変性疾患など)である。

研究期間 

 2010(平成22)年 3月〜

 

研究場所

 脊髄障害性疼痛症候群の実態の把握と病態の解明に関する研究班

 (班長:愛知医科大学学際的痛みセンター牛田享宏教授)

 福島県立医科大学整形外科(分担)

 

主任研究者

 矢吹省司教授

 

研究費用 

 厚生労働省科学研究費補助金から調達