非特異的腰痛に対するスパイナルアンダーの有用性の検討

背景と目的

 腰痛の約85%は、原因が特定できない非特異的腰痛である。保存療法として薬物投与、理学療法や装具療法がある。高齢社会となり、腰痛有訴者数は、加齢とともに増加する。一方、高齢者への薬物療法は、他科での加療による併用薬の多さと副作用が懸念される。薬物療法以外の保存療法のうち、全身への副作用がなく、年代に関係なく使用可能である装具療法は、腰痛治療に有用である。さらに非特異的腰痛では安静を排除し、活動性を保つことが推奨されている。しかし、腰痛があることで通常の労働が困難な場合があり、装具を装着することにより、休業を予防できる可能性がある。これまで装具の種類による腰痛に対する有用性、背筋への影響、QOLの改善についての検討は不十分である。

 本研究の目的は、装具の装着により、筋肉疲労や姿勢の改善が得られ、それに伴い腰痛の軽減または発生予防に有用であるかどうかについて検討することである。

 

対象の選定

 腰痛の定義は、NRS(0から10の整数で11段階評価:0は疼痛なし、10は最大の疼痛)が3以上の腰痛を有する症例を対象とする。

 脊椎疾患の手術歴がある患者、妊娠中・妊娠の可能性がある女性患者、授乳中の女性患者を除外する。

 目標症例数は200例(各群100例)

研究期間 

 2011(平成23)年 2月〜

 

研究場所 

 福島県立医科大学附属病院整形外科主管

 星総合病院整形外科

 松村総合病院整形外科

 大原綜合病院整形外科

 寿泉堂綜合病院整形外科

 南会津病院整形外科

 

主任研究者

 関口美穂実験動物研究施設長兼准教授

     

研究費用 

 株式会社アルケアとの共同研究費から調達