背景と目的
腰椎変性すべり症に対する制動術や固定術の是非は、未だに不明である。腰椎変性すべり症に対する制動術や固定術の有効性に関するRCTはほとんど無い。
腰椎変性すべり症に対する手術の未解決な疑問点として、1) X線学的不安定性の存在は、腰痛の発生や増悪に関与しているのか、2) 関与しているとしたら、それによる患者の不自由では手術を要するほどのものか、3) その術式は固定術が必須なのか、4) 固定術の併用により、下肢症状の再発・再燃は、固定術を併用しない場合より明らかに抑制できるのか、6) 固定術の併用により経年的手術成績の劣化を抑制できるか、などが挙げられる。
本研究の目的は、腰椎すべり症に対するRCTを行うことによって、上記の疑問に対する答えを明らかにすることである。
対象の選定
1) 腰椎変性すべり症と診断し、除圧術の適応があると判断した患者
2) 除圧術の適応は、3ヶ月以上の保存療法が無効である症例、馬尾障害例、または疼痛コントロール
不能例
3) 画像上は、側面中間位ですべり率5%以上
研究期間
2004(平成16)年 7月〜
研究場所
福島県立医科大学附属病院整形外科
主任研究者
大谷晃司准教授
研究費用
保険診療
update 2019年4月11日 11:00
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