特発性手根管症候群に対する奥津法と手掌内皮切法の短期治療成績の比較

背景と目的

 特発性手根管症候群に対する低侵襲手術として、鏡視下手根管開放術である奥津法と開放式手根管症候群である手掌内皮切法が普及している。しかし、現在ませに両者の治療成績を比較した前向き無作為化比較試験は存在せず、両手術法の優劣は明らかになっていない。

 以上の知見から、

 奥津法と手掌内皮切法のどちらの治療成績が優れているのか?

 両術式に特有の合併症はあるのか?

 をリサーチクエスチョンとして本研究を計画した。

 すなわち、本研究の目的は、奥津法と手掌内皮切法の治療成績を前向き無作為化比較試験を用いて高いエビデンスレベルで比較することである。

 

対象者の選定

 対象症例 

  福島県立医科大学附属病院整形外科を受診した手根管症候群症例

 取り込み基準(手術適応)

  自覚症状を有する症例で、短母指外転筋の運動神経遠位潜時が6msec以上か、あるいは6msec未満でも3ヶ月以上の保存療法が無効な症例

 除外基準

  ①二次性手根管症候群(外傷、腫瘍、炎症性疾患)

  ②末梢神経障害合併例(糖尿病、double crush syndrome、頚椎症)

  ③精神疾患合併例

  ④本研究への参加に同意が得られない症例

 目標症例数

  各群50例ずつ、合計100例

研究期間 

 2011(平成23)年 2月〜

 

研究場所

 福島県立医科大学附属病院整形外科

 

主任研究者

 江尻荘一講師

 

研究費用 

 保険診療