慢性疼痛の多面的評価システムの開発と 客観的評価法の確立に関する研究

背景と目的

 慢性頭痛に対する評価法の考え方は、EBMの概念の導入に伴い「客観性重視」から「主観性重視」へと転換した。従来は「医師側からの評価」であった評価基準から「患者の視点に立った評価」が求められるようになった。

 本研究では慢性疼痛に対する多様な主観的、客観的評価法を包括的に連結させることにより、多面的な慢性疼痛評価システムを構築することを第一の目的とする。さらにそれらの研究で得られた知見を基に、治療法の選択に直結する客観的評価システムの開発をめざすことを第二の目的とする。研究初年度〜2年目においては、1) 痛みの程度、2) 神経障害性疼痛のスクリーニング、3) 心理的因子、4) 社会的因子、5) QOL、6) 脳機能画像検査、7) 電気生理学的検査。これらの各研究を包括的に分析し、慢性頭痛の多面的評価システムを構築する。研究2〜3年目においては、慢性疼痛患者を対象として、開発した評価システムの反応性と再現性を明らかにすることにより、慢性疼痛に対するより客観的な評価法の確立をめざす。

 

対象の選定

 初年度〜2年目は、多面的評価システムの開発のため対象者の選定はない。

 2年目〜3年目はシステムが完成してから下記の対象者を選定する。現時点で介入内容が確立されていないので、システムが完了した際に2年目以降の倫理審査を受ける。

 神経障害性疼痛、侵害受容性疼痛、非器質性疼痛の三者が混在した疾患として腰椎変性疾患100例、新外受容性疼痛がある関節疾患80例、および神経障害性疼痛と非器質性疼痛が混在した疾患として複合性局所疼痛症候群40例を対象とし、以下のように各研究施設で検討症例を分担する。

 1) 腰椎変性疾患(慢性非特異的腰痛など):大鳥、竹林、矢吹、川上、松本、各20例、計100例

   →当講座では20例

 2) 関節疾患(変形性膝関節症など):川口、越智、西原、住谷、各20例、計80例

 3) 複合性局所疼痛症候群:倉田、大城、斎藤、福井、各10例、計40例

 

研究期間 

 2011(平成23)年11月〜

 

研究場所

 福島県立医科大学整形外科主管

 京都大学麻酔科

 姫路石川脳機能画像研究所麻酔科

 群馬大学麻酔科

 滋賀医科大学麻酔科

 千葉大学整形外科

 愛知医科大学学際的痛みセンター

 札幌医科大学整形外科

 和歌山県立医科大学附属病院紀北分院整形外科

 広島大学整形外科

 東京大学整形外科

 慶應義塾大学整形外科

 東京大学麻酔科

 

主任研究者

 関口美穂講師

 

研究費用 

 厚生労働省科学研究補助金から調達

update    2017年9月22日  12:15

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