「臨床研究」とは、ヒトを対象として、医療における疾病の予防方法、診断方法及び治療方法の改善、疾病原因及び病態の理解並びに患者の生活の質の向上を目的として実施される医学研究のことです。
臨床研究には、大別して、「観察研究」と「介入研究」があります。「観察研究」とは、研究者の積極的な介入を伴わず、対象者の日常的な行動を調査する研究です。観察研究のうち、特に明確に規定された人間集団の中で出現する健康に関する様々な事象の頻度及び分布並びにそれらに影響を与える要因を明らかにする科学研究を「疫学研究」と呼びます。これに対して「介入研究」は、研究者が対象集団を2つ以上のグループに分け、それぞれ異なる治療法や予防法等に関して、介入を行う研究です。
疫学研究を除く観察研究と介入研究については、「臨床研究に関する倫理指針」(2003年7月30日施行)に則り、研究計画を立て、学内の倫理委員会に研究申請を行い、審査された後、承認を受けてから実施しています。
わたしたち整形外科学講座では以下のような疫学研究を除く臨床研究を実施しています。
当講座で実施している疫学研究を除く臨床研究
受付 番号 |
課題名 | 研究期間 | 研究場所 | 主任研究者 |
265 |
2008年 7月〜 |
当科のみ | 大谷晃司 | |
365 | イホスファミド脳症に対するメチレンブルー療法 | 2005年 1月〜 | 当科のみ | 田地野崇宏 |
468 | 腰痛における疼痛関連脳活動 |
2006年 4月〜 2010年11月 |
多施設共同 | 関口美穂 |
524 | 全国骨・軟部腫瘍登録 | 2007年 1月〜 | 多施設共同 | 田地野崇宏 |
610 |
骨粗鬆症性椎体骨折に対する保存療法の 指針策定のための探索的研究 |
2007年10月〜 2010年 6月 |
多施設共同 | 大谷晃司 |
635 |
腰部脊柱菅狭窄の症状スケール及び QOLスケールの開発に関する研究 |
2007年10月〜 2010年12月 |
多施設共同 | 関口美穂 |
658 |
2008年 4月〜 2011年 3月 |
多施設共同 | 田地野崇宏 | |
668 | 脳脊髄液減少症の診断・治療の確立に関する調査研究 |
2008年 3月〜 |
多施設共同 | 紺野愼一 |
674 | 頚部脊髄症の自記式問診表の開発 |
2008年 4月〜 2010年 3月 |
多施設共同 | 紺野愼一 |
698 | 筋硬度計の開発ー有用性の検討ー |
2008年 8月〜 2009年 3月 |
多施設共同 | 恩田 啓 |
730 |
腰部脊柱管狭窄におけるPAD(peripheral artery disease)合併例に関する探索的研究 |
2008年 9月〜 2010年 3月 |
多施設共同 | 関口美穂 |
754 |
BS-POPの妥当性および信頼性の検討 |
2008年10月〜 2010年 3月 |
多施設共同 | 関口美穂 |
768 |
家族性に発生した骨原発性悪性腫瘍の要因解明 |
2008年11月〜 2011年 4月 |
多施設共同 | 山田 仁 |
803 |
レーザードップラー血流計による 末梢血管障害(PAD)のスクリーニングの検討 |
2009年 2月〜 2010年 3月 |
多施設共同 | 関口美穂 |
868 |
腰部脊柱管狭窄による神経性間欠跛行に対する リマプロスト・アルファデクスの有用性の検討 |
2009年 6月〜 2010年12月 |
多施設共同 | 恩田 啓 |
899 | 腰痛における疼痛関連脳活動 | 2009年 9月〜 | 多施設共同 | 関口美穂 |
932 |
腰痛症状の要因に関する研究(1): 腰痛要因プロファイリング・ツールの開発 |
2009年11月〜 2010年10月 |
多施設共同 | 関口美穂 |
961 | 2010年 1月〜 | 多施設共同 | 大橋寛憲 | |
962 |
2009年10月〜 |
当科のみ | 矢吹省司 | |
1015 | 2010年 6月〜 | 多施設共同 | 矢吹省司 | |
1054 |
骨軟部腫瘍切除後骨欠損に対する 自家液体窒素処理骨移植 |
2010年 7月〜 | 当科のみ | 田地野崇宏 |
1056 | 2010年 6月〜 | 当科のみ | 田地野崇宏 | |
1075 | 2011年 1月〜 | 当科のみ | 山田 仁 | |
1151 | 2011年 1月〜 | 当科のみ | 江尻荘一 | |
1167 |
慢性腰痛患者に対するオピオイドによる疼痛治療の 有用性および安全性の検討ー多施設共同横断研究ー |
2011年 1月〜 | 多施設共同 | 関口美穂 |
1185 | 2011年 2月〜 | 多施設共同 | 関口美穂 | |
1212 | 鬱血した組織に対する医療用ヒルの臨床応用 | 2011年 4月〜 | 当科のみ | 川上亮一 |
1231 | 2011年 4月〜 |
当科 東京医歯大 |
山田 仁 | |
1253 | 2011年 6月〜 | 多施設共同 | 矢吹省司 | |
1254 | Magnetic resonance spectroscopy(MRS)を | 2011年 7月〜 |
当科 北福島医療 センター |
矢吹省司 |
1264 | 2011年 7月〜 | 多施設共同 | 関口美穂 | |
1324 | 2011年11月〜 | 多施設共同 | 関口美穂 | |
1374 | 整形外科手術における同種骨移植術 | 2012年2月〜 | 他施設共同 | 青田恵郎 |
1423 | 円回内筋総屈筋群の解剖学的検討 | 2012年 6月〜 | 当科のみ | 大歳憲一 |
1426 | 2012年 6月〜 | 多施設共同 | 田地野崇宏 |
研究内容の情報公開については、福島県立医科大学倫理委員会のホームページもご覧ください。
update 2019年4月11日 11:00
当院では慢性腰痛に対する治験を実施しております。
菊地理事長のライフワークである腰痛研究の集大成が10年ぶりに大幅改訂
紺野愼一教授が解く新しい腰痛の原因
矢吹省司教授が勧める腰痛の運動療法
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