科目名 整形外科学
細目又はテーマ BSLプライマリーコース
開講年次等 5年通年
必修・選択の別 必修
担当責任者 紺野愼一
概要/方針等
整形外科は、運動器外科、機能外科とも呼ばれ、四肢と体幹の運動機能を追求する学問である。すなわち、疾病や外傷によって障害された運動機能を再建したり、疼痛を改善させたりすることで、患者の生活の質を回復あるいは向上させることがその目的である。整形外科学は、系統講義と臨床実習からなる。臨床実習では、整形外科疾患の診断および診療に必要な基本手技の経験と修得を目的とする。学生1名に対して2名ずつの担当教員を指名配置するので、実習期間中は担当教員と行動をともにし、担当教員の指導の下に整形外科医療を体験する。
学習目標
一般目標
外来診療と手術療法を体験し、運動器疾患についての知識を深め、運動器疾患の診察と治療の基本的手技を修得する
行動目標
① 腰痛・四肢関節痛を訴える患者の病状、病態、および疾患について説明できる
② 腰痛・四肢関節痛を訴える患者に対する診察法を述べられる
③ 脊椎・四肢関節のレントゲン写真における異常を指摘できる
④ 良肢位について説明できる
⑤ 骨折に対する初期治療の原則について述べられる
⑥ 整形外科的手術療法の基本手順(皮膚消毒、手術野準備、皮切、アプローチ、骨・腱・神経・血管の操作、閉創等)を述べられる
⑦ 皮膚縫合を適切に行うことができる
テキスト
特に指定しない
参考書
書 名 | 著者・編者 | 出版社 | 出版年 |
標準整形外科学 第12版 |
松野丈夫・ 中村利孝総編集 |
医学書院 | 2014 |
図解四肢と脊椎の診かた |
Hoppenfeld S(著), 首藤 貴(訳) |
医歯薬出版 | 1984 |
整形外科医のための神経学図説 -脊髄・神経根障害レベルのみかた, おぼえかた |
Hoppenfeld S(著), 津山直一(訳) |
南江堂 | 2005 |
整形外科医のための手術解剖学図説原書第4版 |
Hoppenfeld S(著), 寺山和雄ほか(訳) |
南江堂 | 2011 |
整形外科プライマリハンドブック改訂第2版 |
片田重彦・ 石黒 隆著 |
南江堂 | 2004 |
NEW MOOK 整形外科シリーズ 1-17 |
越智隆弘・ 菊地臣一編集 |
金原出版 | 1997-2005 |
整形外科外来シリーズ |
越智隆弘・ 菊地臣一・ 龍 順之助編集 |
メジカルビュー社 | 1997-2000 |
運動器の痛みプライマリケアシリーズ |
菊地臣一編集 |
南江堂 |
2009-2012 |
評価方法
担当教官による採点と口頭試問等により総合的に評価する。
その他
学習上の留意事項
1. 週間スケジュール(別表)に沿って、担当教員とともに行動することにより、臨床医とは、どのようなことに喜びを見出し、悲しみにくれるのかを実見する。また、現代医療の問題点や矛盾点についても見聞する。以上の体験により、臨床医に必要とされる知識や態度について深く考える機会を持ってもらいたい。そして、医師として一人の患者と向き合うためには、どのような手続きや準備、心構えが必要なのかを学び取ってもらいたい。
2. 学生は、教えてもらうという態度ではなく、自ら学ぶ姿勢で臨床実習に臨んでもらいたい。何事にも疑問を持って、担当教員に質問をぶつけてもらいたい。また、担当教員から質問されて、分からなかった場合には、自分で学習すること。
3. 時間を守ること。遅刻して、他人を待たせることは、他人の時間を奪う大変迷惑な行為であることを認識してもらいたい。もし、どうしても遅れる場合には、必ずその旨を連絡すること。
4. 服装(ネクタイ、革靴着用)、態度、言葉遣いに気をつけること。医師—患者関係に限らず、良い人間関係を築くための第一歩は、良い第一印象を持ってもらうことに尽きる。そのためには、清潔で医師らしい身なり、丁寧な口調や敬語などで患者様に接する必要がある。
5. 挨拶をすること。外来で患者様を迎えるときには、先に自ら、「おはようございます」「お待たせしました」等はっきりと述べること。挨拶が、患者様からの信頼を得るための第一歩と心得てもらいたい。
6. 病室に入室する際には、入り口でのノックを忘れずに。病室は、患者様が日々生活しているプライベートな空間であることを認識すること。
臨床実習計画
担当教員一覧
教員名 | 職 名 | 所 属 | 備考(専門) |
紺野 愼一 |
主任(教授) |
福島県立医科大学医学部整形外科学講座 | 脊椎・脊髄 |
矢吹 省司 | 部長(教授) |
福島県立医科大学附属 リハビリテーションセンター |
脊椎・脊髄 |
青田 恵郎 | 部長(准教授) | 福島県立医科大学附属病院地域連携部 | 股関節 |
大谷 晃司 | 副部門長(准教授) | 福島県立医科大学医療人育成・支援センター | 脊椎・脊髄 |
宍戸 裕章 | 准教授 | 福島県立医科大学医学部整形外科学講座 | 肩関節 |
箱﨑道之 | 准教授 |
ふくしま国際医療科学センター 医療-産業トランスレーショナルリサーチセンター |
骨・軟部腫瘍 |
江尻 荘一 | 講 師 | 福島県立医科大学医学部整形外科学講座 | 手外科 |
大内 一夫 | 副部長(講師) |
福島県立医科大学附属病院 リハビリテーションセンター |
足の外科 |
沼崎 広法 | 副部長 | 福島県立医科大学附属病院医療安全管理部 | 膝関節・下肢スポーツ |
山田 仁 | 学内講師 | 福島県立医科大学医学部整形外科学講座 | 骨・軟部腫瘍 |
二階堂 琢也 | 学内講師 | 福島県立医科大学医学部整形外科学講座 | 脊椎・脊髄 |
川上 亮一 | 助 教 | 福島県立医科大学医学部整形外科学講座 | 手外科・外傷 |
大歳 憲一 | 助 教 | 福島県立医科大学医学部整形外科学講座 | 肩関節・上肢スポーツ |
大橋 寛憲 | 助 教 | 福島県立医科大学医学部整形外科学講座 | 股関節 |
小林 秀男 | 助 教 | 福島県立医科大学医学部整形外科学講座 | 膝関節・下肢スポーツ |
渡邉 和之 | 助 教 | 福島県立医科大学医学部整形外科学講座 | 脊椎・脊髄 |
加藤 欽志 | 助 教 | 福島県立医科大学医学部整形外科学講座 | 脊椎・脊髄 |
畑下 智 | 助 教 | 福島県立医科大学医学部救急医療学講座 | 手外科 |
吉田 勝浩 | 助 教 | 福島県立医科大学医学部整形外科学講座 | 膝関節 |
志田 努 | 助 手 | 福島県立医科大学医学部整形外科学講座 | 脊椎・脊髄 |
加賀 孝弘 | 助 手 | 福島県立医科大学医学部整形外科学講座 | 肩関節・上肢スポーツ |
update 2019年4月11日 11:00
当院では慢性腰痛に対する治験を実施しております。
菊地理事長のライフワークである腰痛研究の集大成が10年ぶりに大幅改訂
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