科目名 運動器・リハビリテーション
細目又はテーマ 系統講義(外傷学、脊椎脊髄病学、関節病学、骨軟部腫瘍学、他)
開講年次等 4年II期
必修・選択の別 必修
担当責任者 紺野愼一・田崎和洋
概要/方針等
整形外科は、運動器外科、機能外科とも呼ばれ、四肢と体幹の運動機能を追求する学問である。すなわち、疾病や外傷によって障害された運動機能を再建したり、疼痛を改善させたりすることで、患者の生活の質を回復あるいは向上させることがその目的である。整形外科学は、系統講義と臨床実習からなる。系統講義では、四肢と体幹の機能障害をもたらす病態を把握し、診断および診療に必要な基礎知識を修得する。
学習目標
一般目標
運動器疾患の診断と治療の基本的知識を修得するために、運動器である四肢と体幹の構造と機能を理解し、運動器疾患の病因、病態生理、症候学について学ぶ。
行動目標
① 脊椎・脊髄と四肢関節の構造と機能を説明できる。
② 脊椎・脊髄疾患の病因、病態生理を説明できる。
③ 脊椎・脊髄疾患の症候に基づく、診断を列挙することができる。
④ 四肢関節疾患の病因、病態生理を説明できる。
⑤ 四肢関節疾患の症候に基づく、診断を列挙することができる。
⑥ 整形外科で扱う救急外傷の種類と特徴を説明できる。
⑦ 上下肢のスポーツ傷害とその受傷機転および予防法を説明できる。
⑧ 小児に特有の整形外科疾患の種類を列挙することができる。
⑨ 見逃してはいけない悪性骨・軟部腫瘍の症候と初期診療を説明できる。
⑩ 整形外科で行われるプライマリケアについて述べることができる。
⑪ 疼痛の分類とその分子生物学的機序について説明できる。
⑫ 慢性疼痛と精神神経疾患との関わりについて、述べることができる。
⑬ リハビリテーションの理論とその方法について、説明できる。
テキスト
特に指定しない
参考書
書 名 | 著者・編者 | 出版社 | 出版年 |
標準整形外科学 第12版 |
松野丈夫・ 中村利孝総編集 |
医学書院 | 2014 |
図解四肢と脊椎の診かた |
Hoppenfeld S(著), 首藤 貴(訳) |
医歯薬出版 | 1984 |
整形外科医のための神経学図説 -脊髄・神経根障害レベルのみかた, おぼえかた |
Hoppenfeld S(著), 津山直一(訳) |
南江堂 | 2005 |
整形外科医のための解剖学図説原書第4版 |
Hoppenfeld S(著), 寺山和雄ほか(訳) |
南江堂 |
2011 |
整形外科プライマリハンドブック 改訂第2版 |
片田重彦・ 石黒 隆著 |
南江堂 | 2004 |
NEW MOOK 整形外科シリーズ 1-17 |
越智隆弘・ 菊地臣一編集 |
金原出版 | 1997-2005 |
整形外科外来シリーズ |
越智隆弘・ 菊地臣一・ 龍 順之助編集 |
メジカルビュー社 | 1997-2000 |
運動器の痛みプライマリケアシリーズ |
菊地臣一編集 |
南江堂 | 2009-2012 |
評価方法
第4学年次後期末に筆記試験を実施し、総合的に判定する。
その他
学習上の留意事項
1. 学生は、教えてもらうという態度ではなく、自ら学ぶ姿勢で臨床実習に臨んでもらいたい。何事にも疑問を持って、担当教員に質問をぶつけてもらいたい。
2. 解剖学は、整形外科学の理解のために必須であるので、講義前に解剖学の復習が必要である。
3. 医学用語は定義を暗記ではなく、理解することが重要である。
4. 出席の確認と、前回の講義内容を整理する目的で、講義開始前にミニテストを実施する。遅刻者には、ミニテストの用紙を配布しない。講義開始前に着席していること。ミニテストの用紙は講義終了後に回収する。
5. 講義終了時点で、出席日数が規程の日数に達しなかった場悪性には、評価試験の受験資格を与えない。
講義スケジュール
(2014(平成26)年度)
回数 | 月 日 | 曜日 | 時限 | 項 目 | key word | 教員名 |
1 |
6/30 |
月 | 3 | 腰痛のEBM | 非特異的腰痛・神経障害性疼痛 |
関口美穂 |
2 | 4 | 腰椎 | 腰椎椎間板ヘルニア・腰部脊柱管狭窄 | 紺野愼一 | ||
3 |
7/ 7 |
月 | 3 | 痛みのサイエンス | 生理学・分子生物学 | 半場道子 |
4 | 4 |
膝関節/ 骨・関節感染症 |
変形性膝関節症/ 化膿性脊椎炎・骨髄炎・関節炎 |
沼崎広法 | ||
5 |
7/14 |
月 | 3 |
上肢スポーツ傷害/ 下肢スポーツ傷害 |
野球肘・離断性骨軟骨炎/ 膝靭帯損傷・半月板損傷 |
大歳憲一 |
6 | 4 |
頚椎・胸椎/ 骨粗鬆症 |
靱帯骨化症・脊髄症/ 骨脆弱性骨折 |
沼崎広法 | ||
7 |
9/ 8 |
月 | 3 |
足の外科・外傷 |
外反母趾・アキレス腱断裂・足関節捻挫 |
青田恵郎 |
4 | 補講 | |||||
8 |
9/22 |
月 | 3 |
股関節/ 非感染性関節炎 |
変形性股関節症・大腿骨頭壊死症/ 関節リウマチ・痛風・偽痛風 |
大内一夫 |
4 | 補講 | |||||
9 | 9/25 | 木 | 5 | 整形外科Primary care I | Primary care | 片田重彦 |
10 |
9/29 |
月 | 3 |
手外科/末梢神経外科/ 再建外科 |
Dupuytren拘縮/ 手根管症候群・肘部管症候群/ 顕微鏡手術・再接着 |
江尻荘一 |
11 | 4 | 肩関節 | 肩腱板断裂・反復性肩関節脱臼 | 宍戸裕章 | ||
12 | 10/ 2 | 木 | 5 | 整形外科Primary care II | Primary care | 石黒 隆 |
13 |
10/ 6 |
月 | 3 | リエゾン精神医学 | 身体表現性障害・ストレス | 佐藤勝彦 |
14 | 4 |
小児整形外科/ 骨系統疾患 |
先天性股関節脱臼・内反足/ 軟骨無形成症・骨形成不全症 |
武田幸恵 | ||
15 |
10/20 |
月 | 3 |
脊椎外傷/ リハビリテーション |
圧迫骨折・破裂骨折・脊髄損傷/ 運動療法・作業療法 |
矢吹省司 |
16 | 4 | 整形外科救急・外傷 |
四肢開放骨折・外傷性切断・ 区画症候群・挫滅症候群・外傷の後遺症 |
川上亮一 | ||
17 | 10/27 | 月 | 3 | 骨・軟部腫瘍 | 骨肉腫・軟部肉腫 | 山田 仁 |
18 | 4 | 病理実習 | 骨腫瘍の病理診断 | 橋本優子 |
担当教員
教員名 | 職 名 | 所 属 |
紺野 愼一 | 主任(教授) | 福島県立医科大学医学部整形外科学講座 |
田崎和洋 | 部長 | 福島県立医科大学附属病院病理部 |
矢吹 省司 | 部長(教授) | 福島県立医科大学附属病院リハビリテーションセンター |
青田 恵郎 | 部長(准教授) | 福島県立医科大学附属病院地域連携部 |
大谷 晃司 | 副部門長(准教授) | 福島県立医科大学医療人育成・支援センター |
宍戸 裕章 | 准教授 | 福島県立医科大学医学部整形外科学講座 |
江尻 荘一 |
講 師 |
福島県立医科大学医学部整形外科学講座 |
関口 美穂 | 所長(准教授) | 福島県立医科大学附属実験動物研究施設 |
大内 一夫 | 副部長(講師) | 福島県立医科大学附属病院リハビリテーションセンター |
沼崎 広法 | 副部長 | 福島県立医科大学附属病院医療安全管理部 |
山田 仁 |
学内講師 |
福島県立医科大学医学部整形外科学講座 |
大歳 憲一 | 助 教 | 福島県立医科大学医学部整形外科学講座 |
川上 亮一 | 助 教 | 福島県立医科大学医学部整形外科学講座 |
武田浩一郎 | 併任講師 | 福島県総合療育センター |
半場 道子 | 客員講師 | 福島県立医科大学医学部整形外科学講座 |
石黒 隆 | 客員講師 | いしぐろ整形外科 |
片田 重彦 | 客員講師 | かただ整形外科 |
佐藤 勝彦 | 非常勤講師 | 一般財団法人大原綜合病院 |
update 2019年4月11日 11:00
当院では慢性腰痛に対する治験を実施しております。
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