地域医療支援

 患者様へ、医療行政担当のみなさまへ

福島県の医師の不足と減少 2013/12/18 up date!

調査時点

福島県内

医師数

(人)

人口10万人あたり

医師数(人)

福島県内

 病院勤務医数

(人)

人口10万人あたり

病院勤務医数(人)

福島県 全国平均 全国順位 福島県 全国平均 全国順位
平成20年 3,760 183.2 212.9 37位 2,298 112.0 135.5 40位
平成22年§ 3,705 182.6 219.0 41位 2,285 112.6 141.3 41位
平成24年† 3,506 178.7 226.5 44位 2,172 110.7 147.7 45位
変化 -254 -4.5 +13.6 -7位 -126 -1.3 +12.2 -5位

 平成22年医師・歯科医師・薬剤師調査によれば、福島県の医療施設に従事する医師数は3,705人、人口10万人あたり182.6人で、全国47都道府県中第41位です(全国第1位は京都府で、医師数7,545人、人口10万人あたり286.2人です)。福島県内の医師数が全国平均(平成22年12月31日現在)である人口10万人あたり219.0人に達するまでには、約730人が不足している状態でした

 また、平成22年医師・歯科医師・薬剤師調査によると、福島県の病院に勤務する医師数は2,285人、人口10万人あたり112.6人で、これも全国第41位です(全国第1位は高知県で、病院勤務医数1,532人、人口10万人あたり200.4人です)。福島県の病院勤務医数が全国平均(平成22年12月31日現在)である人口10万人あたり141.3人に達するまでには、約582人が不足している状態でした

 平成20年から平成22年の間に人口あたりの医師数が減少したのは、全国で福島県と鳥取県(鳥取県内の医師数1,585→1,565(-20)人に減少、人口10万人あたり医師数266.4→265.9(-0.5)に減少)の2県しかありません。他の45都道府県では、人口あたりの医師数は増えたか横ばいでした。また、鳥取県は人口あたりの医師数は、もともと全国平均以上(人口10万人あたり266人)でした。すなわち、平成20年から22年の間に人口あたりの医師数が全国平均よりも少ない上に、さらに減少したのは福島県だけでした。

 さらに平成24年医師・歯科医師・薬剤師調査によれば、福島県の医療施設に従事する医師数は3,506人、人口10万人あたり178.7人で、平成22年に比べて199人も急速に減少し、全国47都道府県中第44位に下がりました(全国第1位は京都府で、医師数7,789人、人口10万人あたり296.7人です)。福島県内の医師数が全国平均(平成24年12月31日現在)である人口10万人あたり226.5人に達するまでには、約938人が不足している状態で、医師不足は約200人も拡大しました

 また、平成24年医師・歯科医師・薬剤師調査によると、福島県の病院に勤務する医師数は2,172人、人口10万人あたり110.7人で、平成22年に比べて113人も急速に減少し、全国第45位に下がりました(全国第1位は高知県で、病院勤務医数1,563人、人口10万人あたり207.8人です)。福島県の病院勤務医数が全国平均(平成24年12月31日現在)である人口10万人あたり147.7人に達するまでには、約726人が不足している状態で、病院勤務医師不足は約144人も拡大しました

 平成22年から平成24年の間に医師数、人口あたりの医師数、病院に勤務する医師数の全てが減少したのは、全国で福島県だけです。

#医師数、人口10万人あたり医師数は、平成20年医師・歯科医師・薬剤師調査の調査数です

§医師数、人口10万人あたり医師数は、平成22年医師・歯科医師・薬剤師調査の調査数です

†医師数、人口10万人あたり医師数は、平成24年医師・歯科医師・薬剤師調査の調査数です

東日本大震災前後の福島県の病院医療の変化 2015/2/13 up date!

調査時点

人 口

(千人)

面 積

(㎢)

人口密度

(人/㎢)

病院数

病院病床数

(床)

病院勤務医数

(人)

人口10万人あたり

病院勤務医数(人)

震災前 2024º 13,782 146.9 140¶ 27,987¶ 2,019∞ 100.0
震災後 1935ª 140.4 127†

2,6038†

2,028* 104.8
変 化 -89 -

-6.5

-13 -1,949 +9 +4.8

 福島県の人口は、東日本大震災と福島第一原子力発電所の事故後、2015年1月1日現在で約8.9万人(4.4%)減少しましたが、それを上回る割合の病院、病院病床、医療従事者が減少しており、福島県の病院医療は深刻な状況に陥っています。

 震災後に福島県内の病院は13カ所(9.3%)、病院病床は1,949床(7.0%)、さらに病院勤務医は一時80人(4.0%)がそれぞれ減少しました。2013年5月の福島県立医科大学会津医療センターの開設によって、会津地区で医師が40人以上増加したおかげで、2014年12月時点では病院勤務医は9人増加しました。しかし、相双医療圏県中医療圏では依然として震災前よりも病院勤務医が少ない状況が続いています。県内人口の減少もあって、2014年12月の時点では、人口10万人あたりの病院勤務医数は104.8人と震災前よりも増加してはいますが、これでも全国で最も病院勤務医数が多い高知県(人口10万人あたり207.8人)の半分程度でしかありません。また、平成24年の福島県内の病院勤務医数人口10万人あたり110.7人からは、5人減少しています。さらに、診療所は68カ所、看護職員は543人も減少しており、このような医療施設や医療従事者の急速で大幅な減少によって、これまで各医療圏内で完結していた医療が行えなくなった結果、当院をはじめとする福島市、郡山市、あるいはいわき市などの都市部の大規模病院に患者さんが集中するようになり、診療の予約や順番待ちが長期化したり、病院勤務者の労働環境が悪化したりするという事態を招いています。

º震災前の人口は、福島県の推計人口(福島県現住人口調査月報)2011年3月1日現在の調査数です

¶震災前の病院数, 病院病床数は、医療施設動態調査2010年10月1日時点の厚労省の調査数です

∞震災前の病院勤務医数は、2011年 3月1日時点での福島県による調査数です

ª震災後の人口は、福島県の推計人口(福島県現住人口調査月報)2015年1月1日現在の調査数です

†震災後の病院数, 病院病床数は、医療施設動態調査2014年10月1日時点の厚労省の調査数です

 県北では、2014年12月15日に廃院した中野病院のデータ(病院1減、99床廃止)を追加しました(2015/2/12)

*震災後の病院勤務医数は、2014年12月1日時点での福島県による調査数です

福島県の二次医療圏について

 医療圏とは、各都道府県が医療法第30条の4に基づいて、病床の整備を図るにあたって設定する地域的単位のことです。二次医療圏とは、医療法第30条の4第2項第10号で規定されている特殊な医療を除く、一般的な医療サービスを提供する医療圏であり、「地理的条件等の自然的条件及び日常生活の需要の充足状況、交通事情等の社会的条件を考慮して、一体の区域として病院における入院に係る医療(前条に規定する特殊な医療並びに療養病床及び一般病床以外の病床に係る医療を除く)を提供する体制の確保を図ることが相当であると認められるものを単位として設定すること」(医療法施行規則第30条の29第1項)と規定されています。通常は、複数の市町村を一つの単位として認定されています。

 福島県は従来より地形や自然環境、交通事情などから、福島市、郡山市、白河市の都市部を中心とした「中通り」、阿武隈高地から太平洋側にかけての「浜通り」、猪苗代湖以西の「会津」の3地域に大別されてきました。この3つの地域がさらに小地域に分割されて、現在、福島県には、県北、県中、県南、相双、いわき、会津、南会津の7つの二次医療圏が設定されています。

福島県の二次医療圏ごとの病院勤務医数  2015/2/13 up date!

医療圏

人 口ª

(千人)

面 積

(㎢)

人口密度

(人/㎢)

病院数†

病院病床数†

(床)

病院勤務医数*

(人)

人口10万人あたり

病院勤務医数(人)

県 北 476.2 1,753 271.9

31

6,127 716 150.3
県 中 532.0  2,406 221.1 33 7,446 568 106.8
県 南 145.2 1,233 117.8 9 1,627 107 73.7
会 津 249.8 3,079 81.1 18 4,198 281 112.5
南会津 27.6 2,342 11.8 1 98 11 39.9

相 双

 178.2

1,735

102.5

8

1,581

84

47.1

いわき

326.1

1,231

265.1

27

4,931

261

80.0

全 県 1935.1 13,782 140.4 127

26,038

2,028 104.8

ª人口は、福島県の推計人口(福島県現住人口調査月報)2015年1月1日現在の調査数です

†病院数、病床数は、2014年10月1日時点での厚労省による調査数です

 県北では、2014年12月15日に中野病院が無床診療所なかのクリニックに転換したデータ(病院1減、99床廃止)を追加しました(2015/2/13)

*病院勤務医数は、2014年12月1日時点での福島県による調査数です

 

 福島県の7つの二次医療圏のうち、人口10万人あたりの病院勤務医数が全国平均(147.7人)程度なのは、福島県立医科大学のある県北医療圏(150.3人)だけで、その他は、いずれも全国平均を大きく下回っています。特に、過疎化が著しい南会津医療圏と福島第一原子力発電所事故の影響による医療従事者の減少が著しい相双医療圏では、人口10万人あたりの病院勤務医数が全国平均の1/3以下しかおらず、厳しい医師不足に直面しています。

福島県の整形外科医療の実態について

  福島県患者調査報告書(平成24年度)によれば、病院や診療所で外来受診や入院診療として受療された1日あたりの患者総数129.6千人の中で、主に整形外科が診療を行っている「筋骨格系及び結合組織の疾患」の患者さんは、「消化器系の疾患(18.8千人)」、「循環器系の疾患(17.8千人)」、「呼吸器系の疾患(15.7千人)」に次いで4番目に多く、13.1千人でした。以上のように、整形外科で扱っている運動器疾患の患者さんの実数は、内科で扱っている消化器疾患、循環器疾患、呼吸器疾患に次いで多く、実際に受療している患者さんの10%程度が整形外科を受療されていることがわかります。

 

福島県の地域医療に対する当講座の取り組み

 福島県は、北海道、岩手県に次いで、3番目に広い面積を有する県です。そこに設定された7つの二次医療圏もそれぞれが1つの県に相当するくらい広大です(ちなみに会津医療圏は、佐賀県よりも広く、県中医療圏と南会津医療圏は、それぞれが神奈川県と同じくらいの面積があります)。当講座では、この広い福島県内の7つの二次医療圏内にある拠点病院に常勤や非常勤の医師を派遣して、地域に暮らす県民の皆様に整形外科医療を提供し、地域医療を支えています。

各二次医療圏における当講座の地域医療支援の取り組みについては、以下をご覧ください。

県北医療圏 (福島市、二本松市及び周辺部)

県中医療圏 (郡山市、須賀川市及び周辺部)

県南医療圏 (白河市及び周辺部)

相双医療圏 (相馬市、南相馬市及び周辺部)

いわき医療圏(いわき市)

会津医療圏 (会津若松市、喜多方市及び周辺部)

南会津医療圏(南会津郡)

*このページの作成には、(株)ウェルネスの2次医療圏データベースを使用しました

update    2019年1月7日  10:00

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福島県立医科大学医学部

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